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「日本の学生は弁論家としては世界一とはいえません。それは国民性の問題というよりも
ディベートのやり方に問題があるからで、改善の余地はあると思います。
イギリス式ディベートは完全無欠だとは いえませんが少なくともイギリスには、
デモステネス(Demosthenes.384?〜322BC)やキケロ(Cicero 106〜41BC)等古代ギリシヤ、
ローマの雄弁家から学ぶ古典教育に根ざしたディベートの長い伝統があります。
ちなみにこの古典教育こそ、イギリス民主主義の大もとなのです」

シェイクスピア研究家として有名なピーター・ミルワード教授の著書「ディベートのすすめ」英友社の中で
述べている文を抜粋した。この文を読んだとき、アメリカ人の女子留学生の言葉を思いだした。
大学時代ESSに入っていたぼくは彼女にディベート試合のジャッジを依頼。
どんなコメントを聞かせてくれるかなと楽しみにしていたら...

試合後、彼女はこういったのだ。「英語が速くてよく意味がわからなかった。日本式英語だから、
日本人にジャッジしてもらったらどうか....」ぼくはびっくりした。日本人の英語がいくら速くても、
自分には充分理解できたからだ。しかし、NATIVE SPEAKER からみると?らしい。
これが「現実」かぁー ガクッ(うな垂れたとき首が鳴る音)
それからぼくはESS英語から距離を おくようになった。日本式英語。日本式ディベート。
ぼくらは何でも加工して「日本式」にしてしまう。 これはメリットなのだろう...
国内で、日本人同士で評価しあって、使っている分には。

だが一歩、国外にでたら...これでは通じない。 ミルワード教授は続ける。 「イギリスのディベート −
少なくともイギリスでの伝統的やり方 − ではユーモアはなくてはならないものとみなされています。
論理に対する擁護論であろうと反論であろうと、明晰な論理と確固たる事実をうまく組み合わせて
自分の主張の正しさを主張するだけでは十分ではありません。イギリス人の聴衆の心をつかむには、
論理や事実で押すよりも、ウイットやユーモアを使うのが一番です」

わかるなぁー これ。 英米の政治家は必ず聴衆を笑わせてくれるもんなぁー

そこで提案。そろそろ、どうだろう...日本でも本場の英国式ディベートを素直に真似してみては...
英語は日本的発音でいいから、大きな声でゆっくりしゃべる。そうすれば日本式英語でも十分通じる。
ディベートはこの「ディベートのすすめ」の本のなかでも取り上げているような題で遊ぶのだ。
そして「落語的発想」でぶちかましてみては...

  ・ Students Should Be Serious (学生は真面目であるべきだ)
  ・ Cats Make Better Pets than Dogs (猫は犬よりペットに適している)
  ・ Busybodies Aren’t So Bad (おせっかい者はそれほど悪ではない)

ディベートの目的は、学校のスポーツと同じで実生活のための予行練習。
スポーツは肉体を、 ディベートは頭を鍛えるため。そしてユーモアのセンスを身に付けるため。
このことを今一度肝に銘じたい。

ユーモアのないディベート、ハンターイ! ノーモアヒロシマ、ノーモアディベート !

2006年


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