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 不思議なことに、日本のスピーチ・ディベート教育界は「スピーチ派」と「ディベート派」に
分かれるようである。今までに出会った人からの印象だが、スピーチ派は明るくて、話が面白い。
しかし論理的に弱い。一方、ディベート派はちょっと暗めで、話に抑揚がなくつまらない。
でも理路整然としていて内容が分りやすい。
前者は議論をすると「かぁー」とくるタイプ。後者は話していても、笑いがないので疲れるタイプ。
しかし互いにプライドがあるのか、歩み寄ろうとしない。
簡単に言うと、「スピーチANDディベート」ではなく「スピーチORディベート」になっている。

スピーチ派はスピーチに理屈はいらない、ディベート派はディベートに感情は必要ないという。
しかしこれで、世の中に通用するのか?ニクソン元大統領は回顧録で
「人は理屈で納得し、感情で動く」といっている。蓋し至言である。
現実の社会では、「論理と感情」のバランスが要求されるのである。
だが、このバランスを取るのがなかなか難しい。ぼくは外国の企業で20年働いていたが、
優秀なビジネスパーソンはこの点を非常に意識して、訓練をつんでいる。
英語は基本的に論理的な言語だから、 論理に強いディベーターは多い。
しかし、同時に彼らはユーモアも非常に高く評価しているのだ。

結論を先に言おう。スピーチの得意な人は、論理的思考を勉強して質問や反論に強くなり、
ディベートに強い人はどうしたら人を感情で動かせるのか、人を笑わせることが出来るかを
学ぶべきだ。 スピーチ派とディベート派は仲良くすべきである。

では、どうしたらこの二つ「論理と感情」を同時に学ぶことが出来るか。
その答えは「英国式ディベート」にある。

「英国式ディベート」の正式な呼び名は「PARLIAMENTARY DEBATE」。
英国の議会を模した「ゲーム性」の強いディベートである。準備時間は20分。殆ど即興。
肯定側と否定側は政府と野党と呼ぶ。論題はMOTIONといい、色々な分野から出される。
以前ぼくがジャッジをさせてもらったICUディベート大会では、
THBT Aging is golden が論題の中にあった。 なかなか、おもしろい題で、考えさせられた。
THBT は This House Believe Thatの略。 House は国会を意味する。

ディベーターにはMATTERMANNERの力が要求される。MATTERは内容。
論理性、分析、反駁、質問、構成、一貫性などの力。MANNERは表現力。
目線、声、姿勢、ジェスチャー、表情などの スキルとユーモア。
さらに、この英国式ディベートでは「ものの見方、考え方」すなわち「哲学」が問われる。
例えば、上記の論題についてならディベーターの「医療、福祉」「社会情勢」「加齢」「死」
などに対する根本的な「哲学」が求められる。ここでも、ユーモアは使える。
自分が年をとった時に感じた喜びや、哀しさなどの気持ちを経験談として
面白おかしく語って笑いを取ることも可能。

英国式のユニークさは、POI といって相手がスピーチをしている間にも質問や反論を短時間なら
許可される点である。スピーカーは話しながら、質問や反論を捌く。
このスキルは現実の社会に応用できる。「話の腰を折る奴」にどう対処すればよいか、
効果的なトレーニングになっている。

      与党側
  野党側
  @ 首相スピーチ:7分 A 党首スピーチ:7分
  B 議員スピーチ:7分 C 議員スピーチ:7分
  E 首相スピーチ:4分 D 党首スピーチ:4分

  ※ @〜Eはスピーチの順番 これは正式の試合用。練習の時は、スピーチ時間の変更可。

役割などについての詳しい説明は割愛させていただので、関係SITEで入手してください。
最後にもう一度。「人は理屈で納得し、感情で動く」この二つのスキルを同時に学ぶには、
英国式ディベート」が最適である。

2005年


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